素敵な映画でした。「あなたはそこにいていいんだ」というメッセージを強く感じました。主人公のすずめは叔母に対して、「私がいなければ」という思いをずっと抱いていたし、すずめの叔母は叔母で、「あなたがいなければ」という思いが心の片隅にあることに罪悪感をずっと抱いていた。それをお互いに認め合って「私はここにいていいんだ。あなたにここにいて欲しいんだ」となっていく過程が感動的だった。
また、すずめは幼いころに母親を亡くし、心に深い傷を負うけれども、「大丈夫だよ。元気に生きているよ！」と大人になったすずめが伝えにいく場面も心振るわされる。今は絶望でもなんの光が見えなくても、全てには意味があって、未来にはちゃんとハッピーエンドが用意されている。それを知っていること。信じる勇気を持つこと。それが生きる上でとても大切なんだと教えてくれる。
隣で見ていた娘も辛いことが多かったけどとても励まされたと号泣。
新海誠監督の渾身の一作！集大成！
