盲目的信仰

山上容疑者の生い立ちを知るとあの事件の真相を少しは理解出来る。想像を絶する。あまりにも悲しい。根は真面目で優しい人だったのだろう。こんな狂った境遇で育たなければあんな事件を起こすこともなかったとつくづく残念でならない。
かえすがえすも母親の盲目的な信仰だ。宗教の恐ろしさは、教祖様が絶対で他人の意見に耳を貸さなくなってしまうことだ。勿論、信仰の自由は守られているのだから、何を信じてもよいとは思う。しかし、自分の思想や信仰が唯一絶対であるかのように思いこんで排他的になってしまうのであれば問題だ。それは神に従うと言いつつ実際は自分を強固に基準にしている状態なのだと思う。聖書の中の罪の始まりも正にこのような状況にあった。ここに宗教的落とし穴があるように思えてならない。