西洋とキリスト教

西洋の歴史は
キリスト教の歴史でも
あることが分かります。

迫害の対象であったはずの
キリスト教
4世紀初頭には
ローマ帝国
皇帝に公認され、
そして
4世紀の終わりには
国教として
認められました。

こうして
パレスチナの小国で
生まれたキリスト教
爆発的に
ヨーロッパ全土に
広まりました。

しかし、
それは決して
望ましい形で
広まった訳では
ありませんでした。

そこが私はホントに
悲劇だと思うのです。

本質はねじ曲げられ
目的はうやむやにされ
権力保持や金儲けに
利用され
腐敗を生みました。
国と国が血を血で
争うきっかけを
作りました。

もしかしたら

キリスト教
生まれなかったら
世の中はもっと
平和だったのかもしれない
と思えるくらいです。

そう言えば、
エス様の誕生
そのものが
呪われていました。

エス様が
お生まれになったがために、
時のユダヤの王
ヘロデの命令によって
ベツレヘム中の赤子が
皆殺しにされたのでした。

お前のせいで
こうなった。
お前が誕生したせいで
お前が神の愛など
説いたせいでこうなった。
どう責任を
取るつもりなんだ?

そんな悪魔の囁きが
聞こえてきそうです。
でも、それが
悪魔(=私達の内に潜む悪意)
のやり口なんだと思います。

しかし、
エス様は
そうなることを
十分に承知の上で
それでもこの地上に来られ
そして、
我々の罪を担って
十字架上で亡くなられました。

「わたしが来たのは地上に
平和をもたらすためだ、
と思ってはならない。
平和ではなく、
剣をもたらすために来たのだ。」
(マタイによる福音書10章34節)